「外壁塗装の見積もりを取ったついでに、他の気になる箇所も一緒に直したほうがいいのかな?」そう思ったことはありませんか?実は、外壁塗装のタイミングは、他のリフォーム工事を同時に進める絶好のチャンスです。足場を組む費用は決して安くないため、塗装だけで終わらせてしまうのは、ある意味「もったいない」と言えます。この記事では、外壁塗装と一緒に行うと費用面でも管理面でもメリットが大きいリフォーム工事を、専門家の視点からわかりやすくご紹介します。
外壁塗装と一緒にリフォームをすると「お得」な理由
外壁塗装と他のリフォームを同時に行う最大のメリットは、足場代の節約です。足場は一度設置すれば、その期間中であれば複数の工事に活用できます。一方、工事を別々に行うと、そのたびに足場の設置・解体費用が発生します。
足場費用の相場は、30坪の住宅で15万〜25万円ほどが目安です。屋根工事やベランダ防水などを別の時期に行えば、同じ金額をもう一度支払うことになります。つまり、同時施工によって足場代を1回分節約できるだけで、10万〜20万円以上の削減効果が期待できます。
- 足場の設置・解体費用を一度にまとめられる
- 職人の出張費・管理費が効率化される
- 工期がまとまるため、生活への影響が最小限になる
- 業者との交渉がしやすくなる(セット割引が期待できる)
外壁塗装と同時に行うべきリフォーム工事の種類
①屋根の塗装・カバー工法・葺き替え
外壁と屋根は、同時に工事を行うことが最も多い組み合わせです。外壁塗装の際には足場が必要ですが、屋根工事でも同じ足場を使えます。屋根塗装の費用相場は、30坪で15万〜35万円程度。これを別途施工すれば足場代が再度かかるため、まとめて行う方が圧倒的にお得です。
また、カバー工法とは、既存の屋根材の上から新しい屋根材を重ねて施工する工法で、葺き替えより工期が短く費用を抑えられます。屋根の劣化状況に応じて、塗装・カバー・葺き替えのいずれが適切かを業者に確認しましょう。
②シーリング(コーキング)の打ち替え
シーリング(コーキング)とは、外壁の目地や窓枠まわりに充填される防水材のことです。外壁塗装の際には、塗装前にシーリングを打ち替えるのが一般的な施工手順ですが、追加費用として見積もりに含まれているか必ず確認してください。
見積書に「シーリング工事」の項目がない場合、工事自体が省略されている可能性があります。必ず内訳を確認しましょう。シーリングの費用相場は、1mあたり700〜1,200円が目安です。
③ベランダ・バルコニーの防水工事
ベランダの防水は、外壁塗装のタイミングと合わせて行うと、足場が使えるケースがあり効率的です。防水層が劣化したまま放置すると、雨水が室内に浸入し、構造部分の腐食につながる深刻なリスクがあります。
ベランダ防水工事の費用相場は、5〜10万円(ウレタン防水・一般的な広さの場合)が目安。定期的なメンテナンスとして、10〜15年を目処に施工を検討しましょう。
④雨樋(あまどい)の修繕・交換
雨樋は外壁沿いに設置されているため、足場があるうちに点検・修繕を行うのが理想的です。足場があるタイミングで雨樋を交換すれば、別途足場を組む費用が不要となり、作業の効率も上がります。
雨樋の交換費用の目安は、1棟あたり10万〜30万円程度。経年劣化でひび割れや変形が見られる場合は、このタイミングで対応しておくことをおすすめします。
⑤窓まわり・サッシのシール補修
窓サッシのまわりは、経年劣化でシーリングが痩せたりひび割れたりしやすい部位です。ここからの雨漏りは気づきにくく、気づいたときには内壁や断熱材が傷んでいることも。外壁塗装の際に一緒に補修しておくと安心です。
実際に寄せられた相談事例:足場代が2回かかった失敗談
先日、神奈川県にお住まいの築18年のお宅からこんなご相談が届きました。「2年前に外壁塗装をしたばかりなのに、今度は屋根の雨漏りで別の業者に修理を頼んだら、足場代だけで18万円かかってしまいました。あのとき一緒にやっておけばよかったと後悔しています」というものです。
このケースでは、外壁塗装時に屋根の点検を依頼していれば、同じ足場を使って屋根工事もでき、18万円以上の節約になっていたと考えられます。リフォームは「今困っているところだけ直す」という発想より、「足場があるうちにまとめて点検・対処する」という視点が長期的なコスト削減につながります。
セカンドオピニオンの現場から:「セット見積もり」に潜む落とし穴
外壁塗装セカンドオピニオンには年間1,000件以上の見積もり相談が寄せられますが、そのなかで最近増えているのが「複数工事のセット見積もりが適正かどうかわからない」というご相談です。
「外壁+屋根+防水でパックにすると〇〇万円お得!」と言われても、各工事の内訳が不透明な見積もりは要注意です。当サービスで確認したところ、「一式」とだけ記載されたセット見積もりの約4割で、どこかの工事が相場より割高に設定されていたケースが見受けられます。
セット割引を提示された場合でも、必ず各工事の単価・数量・使用材料を項目ごとに確認することが大切です。まとめて発注することはメリットが大きい反面、内訳が見えにくくなるというデメリットも存在します。第三者機関に見積もりを見てもらうことで、適正かどうかを客観的に判断できます。
お客様の声
「外壁塗装の見積もりをもらったときに、屋根とベランダもセットで提案されて、合計180万円という金額に驚きました。高いのか安いのかまったくわからず、こちらに相談しました。各工事の内訳を細かく見てもらったところ、屋根塗装の塗料グレードが過剰で、適切なものに変えると約25万円のコストダウンができると教えていただきました。おかげで納得した上で契約できました。(神奈川県・50代女性)」
同時リフォームを検討する際のチェックリスト
外壁塗装と一緒に行うリフォームを検討する際は、以下のポイントを確認してみましょう。
- 屋根の状態:色あせ・ひび割れ・コケの発生はないか
- シーリングの状態:目地のひび割れ・痩せ・剥がれはないか
- ベランダ防水の状態:表面のひび割れ・膨れ・水たまりはないか
- 雨樋の状態:変形・ひび割れ・詰まりはないか
- 窓まわりの状態:サッシ周辺のシーリングが劣化していないか
これらのチェックを業者に依頼するだけで、後になって「あのとき一緒にやっておけばよかった」という後悔を防げます。足場が設置されている工事期間は、普段は目視しにくい箇所を点検できる貴重な機会です。
まとめ:外壁塗装は「家全体を見直す機会」と考えよう
外壁塗装は単に「壁を塗り直す」だけの工事ではありません。足場を設置するこのタイミングを活かして、屋根・シーリング・ベランダ防水・雨樋など、家全体を総合的にメンテナンスする絶好の機会です。
まとめてリフォームすることで得られるメリットを改めて整理します。
- 足場代(15万〜25万円)を節約できる
- 工期をまとめることで生活への影響が少なくなる
- 家全体の劣化状況を一度に把握・対処できる
- トータルでの修繕費を長期的に抑えられる
ただし、セット提案の見積もりには各工事の内訳が不透明になりやすいという落とし穴もあります。「お得そうだから」という理由だけで即決せず、工事ごとの単価・数量・材料をきちんと確認することが重要です。適正な見積もりかどうか判断に迷ったときは、第三者の目で内容を確認してもらうことが、納得のいくリフォームへの近道です。