「外壁塗装の見積もりが100万円近くになってしまった…一括では払えないけど、ローンを使うと総支払額はどうなるの?」そんな不安を抱えている方は、実はとても多いです。外壁塗装は決して安い買い物ではありません。2026年現在、30坪前後の一般的な住宅であれば、塗装費用の相場は70万〜120万円が目安です。まとまった現金が用意できない場合、リフォームローンを検討するのは自然な流れですが、金利や返済条件によって総支払額は大きく変わります。この記事では、外壁塗装で使えるローンの種類と金利の比較、賢い選び方を分かりやすく解説します。
外壁塗装で使えるリフォームローンの種類
リフォームローンには、大きく分けて「有担保型(担保あり)」と「無担保型(担保なし)」の2種類があります。外壁塗装では、比較的工事金額が100万円前後に収まることが多いため、手続きが簡単な無担保型が選ばれるケースが大半です。
①銀行・信用金庫のリフォームローン(無担保型)
メガバンクや地方銀行、信用金庫が提供するリフォームローンです。金利は年1.5%〜4.0%程度が多く、比較的低金利で借りられるのが特徴です。審査に1〜2週間かかることもありますが、工事業者を選ばず利用できるため、相見積もりで選んだ業者にそのまま発注できます。
②住宅金融支援機構の「リフォーム融資」
住宅金融支援機構(旧:住宅金融公庫)が提供するリフォーム専用の融資制度です。2026年4月時点での金利は変動金利で年1.0〜1.5%前後と低めに設定されていますが、工事の種類や金額に条件があり、外壁塗装単独では対象外になる場合もあるため、事前確認が必須です。
③信販会社・ノンバンクのリフォームローン
塗装業者が提携している信販会社(オリコ、セディナ、ジャックスなど)を使うローンです。申込みから審査完了が最短即日〜数日と早く、業者経由で手続きが完結するため手軽です。一方で金利は年6.0〜18.0%と高めに設定されていることが多く、「審査が通りやすい」「簡単に申し込める」という便利さと引き換えに、総支払額が大幅に増えるリスクがあります。
④フラット35(有担保型)
中古住宅のリノベーションや省エネ改修を伴う大規模工事に使えるケースがあります。外壁塗装単独での利用は基本的に難しく、断熱塗装などと組み合わせる場合に検討対象となります。金利は固定で年1.8%前後(2026年4月時点目安)です。
金利別・総支払額の比較シミュレーション
実際にどれくらい総支払額が変わるのか、80万円を10年(120回)で借りた場合のシミュレーションを見てみましょう。
- 金利1.5%(銀行系):月々返済額 約7,200円 / 総支払額 約86.4万円(利息 約6.4万円)
- 金利3.5%(銀行・信金):月々返済額 約7,920円 / 総支払額 約95.0万円(利息 約15.0万円)
- 金利8.0%(信販系):月々返済額 約9,700円 / 総支払額 約116.4万円(利息 約36.4万円)
- 金利15.0%(高金利ノンバンク):月々返済額 約12,900円 / 総支払額 約154.8万円(利息 約74.8万円)
金利1.5%と15.0%では、同じ80万円を借りても利息だけで約68万円もの差が生まれます。月々の返済額だけを見て「払えそう」と判断するのは危険です。必ず総支払額(元金+利息の合計)を確認してから契約しましょう。
業者経由のローンには特に注意が必要
セカンドオピニオンの現場から
当サービス「外壁塗装セカンドオピニオン」では、年間1,000件以上の見積もり・契約相談を受けていますが、業者経由のローン契約でトラブルになるケースが後を絶ちません。よくあるパターンが、「工事費用は90万円です。ローンにすれば月々1万円以下!」という説明だけで契約してしまい、後から金利が12〜18%だったと気づくケースです。
業者が「うちで申込みできるローンがあります」と案内する場合、多くは信販提携ローンで、金利が高い傾向にあります。業者にとっては工事代金を確実に回収できるメリットがあるため、積極的に勧めてくることもあります。見積もりと同時にローンを勧められた場合は、一度立ち止まって比較検討することをお勧めします。
実際に寄せられた相談事例
先日、埼玉県在住の50代女性からこのような相談がありました。「塗装業者に『うちと提携しているローン会社を使えばすぐ工事できます』と言われ、月1.2万円で10年払いというプランを勧められました。総支払額を聞いたら教えてもらえなくて…」というご相談です。
確認したところ、金利は年13.5%で、元の工事費用85万円に対して総支払額は約144万円になる計算でした。その後、地元の信用金庫でリフォームローンを申し込んだところ金利2.8%で通り、総支払額を約100万円まで抑えることができました。差額は約44万円です。
ローン選びだけで数十万円の差が出ることは珍しくありません。工事内容と同じくらい、資金調達の方法も慎重に検討することが大切です。
外壁塗装のローンを選ぶときのポイント
- 金利だけでなく「実質年率」と「総返済額」を必ず確認する
- 業者経由のローンだけで決めず、自分で銀行・信金にも問い合わせてみる
- 繰り上げ返済の手数料が無料かどうかも確認しておく
- 返済期間は長くなるほど月々の負担は減るが、利息総額は増える
- 火災保険や補助金が使える場合は、借入額を減らせる可能性がある
補助金・助成金との組み合わせも検討を
2026年現在、省エネ性能の高い塗料(断熱塗料・遮熱塗料)を使用した工事に対しては、国や自治体の補助金が使えるケースがあります。補助金を活用して工事費用自体を下げることができれば、ローンの借入額を減らせ、結果的に支払う利息も少なくなります。先進的窓リノベ2025などの後継制度や、お住まいの自治体独自の補助金も、工事前に必ず確認しておきましょう。
お客様の声
「業者から提携ローンを勧められて、なんとなくそのまま申込みしようとしていたのですが、友人に勧められてLINEで相談しました。見積書とローンの資料を送ったら、金利が高いこと・工事費用にも値引き余地があることを教えていただき、結果的にローンと工事費合わせて約35万円お得になりました。相談前は『ローンは業者がやってくれるから楽だな』くらいにしか思っていなかったので、本当に知らないと損するんだと実感しました。」
(埼玉県・50代女性)
まとめ:外壁塗装のローン選びは「金利比較」が最大のポイント
この記事のポイントを整理します。
- 外壁塗装のリフォームローンには、銀行系・住宅金融支援機構・信販系などの種類がある
- 金利は低いもので年1.5%前後、高いもので年15〜18%まで幅がある
- 金利の差は総支払額に数十万円単位の影響を与える
- 業者経由のローンは手続きが楽な反面、金利が高くなりがち
- 必ず複数のローンを比較し、総返済額で判断する
- 補助金・助成金の活用で借入額自体を減らす工夫も有効
「見積もりの金額が適正かどうか」だけでなく、「ローンの金利が妥当かどうか」も、外壁塗装の総コストを決める大事な要素です。工事業者から見積もりやローンの提案を受けたら、すぐに決断せず、内容をしっかり確認する習慣をつけてください。第三者の目線でチェックしてもらうことが、後悔のない外壁塗装への第一歩です。