「艶ありと艶消し、どっちにすればいいの?業者にすすめられたけど、本当にそれでいいのか分からない…」と迷っていませんか?外壁塗装の打ち合わせで、塗料の「艶」について聞かれて戸惑った方は多いはずです。見た目の好みだけで決めていいのか、耐久性や価格に差があるのかなど、気になることは山ほどあるでしょう。

この記事では、外壁塗装における艶ありと艶消しの違いを、費用・耐久性・見た目・向いている住宅のタイプ別に整理して解説します。「艶の選択ミス」で後悔しないために、ぜひ最後まで読んでみてください。

艶あり・艶消しとは?塗料の「艶」の基本を知ろう

「艶(つや)」とは、塗装面に光が当たったときの反射具合のことを指し、一般的には光沢度(グロス値)という数値で管理されます。外壁塗装では、この艶の度合いによって仕上がりの印象が大きく変わります。

塗料の艶は大きく5段階に分かれています。

  • 艶あり(全艶):光沢度70以上。ピカピカとした光沢が出る
  • 7分艶:光沢度60前後。艶ありより少し落ち着いた仕上がり
  • 5分艶(半艶):光沢度35前後。艶ありと艶消しの中間
  • 3分艶:光沢度15前後。ほぼマットに近い落ち着いた質感
  • 艶消し(マット):光沢度5以下。光を反射せず、落ち着いた質感

業者から「艶はどうしますか?」と聞かれたら、この5段階の中から選ぶことになります。「艶あり・艶消しの二択」だけではない点を覚えておきましょう。

艶あり・艶消しのメリット・デメリット比較

艶ありのメリット・デメリット

艶ありの最大のメリットは、耐久性の高さです。塗膜表面がなめらかなため、汚れが付きにくく、雨で流れやすい特性があります。また、塗料本来の性能が最大限に発揮されるのも艶ありの特徴です。

  • ✅ 耐久性・防汚性が高い
  • ✅ 塗料の性能が最大限に活きる
  • ✅ 新築のような光沢感が出る
  • ❌ ピカピカ感が安っぽく見える場合がある
  • ❌ 経年で艶が落ちてくると劣化が目立ちやすい

艶消しのメリット・デメリット

艶消しは、高級感のある落ち着いた仕上がりが得られるのが最大の魅力です。和風住宅や自然素材を活かしたデザインの家との相性が抜群です。

  • ✅ 上品でマットな質感になる
  • ✅ 周囲の景観に馴染みやすい
  • ✅ 艶の経年変化が目立ちにくい
  • ❌ 汚れが付きやすく、カビ・コケが生えやすい
  • ❌ 艶ありに比べて耐久年数がやや短くなりやすい

艶消し塗料は「艶消し剤」を混ぜて作るため、塗料本来の耐久性が若干落ちる場合があります。価格が同じでも、長期的なコストは艶ありの方が有利なケースもあります。

費用に違いはある?艶あり・艶消しの価格相場

艶の選択が費用に与える影響は、多くの方が気にするポイントです。結論から言えば、艶あり・艶消しで大きな価格差はありません。ただし、若干の違いがある場合もあります。

一般的な30坪の住宅で外壁塗装を行う場合、塗料グレード別の目安は以下のとおりです。

  • シリコン系塗料(艶あり):60万〜80万円前後
  • シリコン系塗料(艶消し):62万〜85万円前後
  • フッ素系塗料(艶あり):80万〜110万円前後
  • フッ素系塗料(艶消し):82万〜115万円前後

艶消し仕上げはメーカーが専用品を出している場合と、現場で艶消し剤を混合する場合があります。専用の艶消し塗料はやや割高になるケースがあるため、見積書の明細を必ず確認しましょう。

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どちらを選ぶべき?住宅のタイプ別おすすめの選び方

艶ありが向いているケース

  • 築年数が経過して外壁の劣化が気になる住宅
  • 汚れやカビが気になりやすい環境(交通量の多い道路沿い・湿気の多い地域など)
  • コストパフォーマンスを重視したい方
  • 洋風・モダンデザインの住宅

艶消しが向いているケース

  • 和風・和モダンの住宅、自然素材を多用した住宅
  • 落ち着いた外観を求めている方
  • 景観地区や街並みに合わせた外観にしたい方
  • 次回の塗り替えまでのサイクルが比較的短くなっても構わない方

「見た目で決めていいのか不安…」という方も多いですが、住まいの環境や優先するポイントを整理すると、自然と答えが見えてきますよ。

セカンドオピニオンの現場から|艶の選択でよくあるトラブル実例

当サービス「外壁塗装セカンドオピニオン」では、年間1,000件以上の見積もり診断を行っています。その中で、艶の選択に関するトラブル相談も少なくありません。

実際に寄せられた相談事例①

先日、神奈川県に住む50代女性からこんな相談が届きました。「業者に艶消しをすすめられ、追加費用として1万5,000円を請求されています。これは適正ですか?」というものでした。

確認したところ、使用する塗料はメーカー品の艶消し専用塗料ではなく、現場で艶消し剤を混合する一般的な方法でした。この方法であれば追加費用は通常発生しません。艶消し剤の原価は数千円程度であり、1万5,000円の追加請求は過剰と判断しました。この事例のように、艶の変更に不当な追加費用を請求するケースが散見されます。

実際に寄せられた相談事例②

埼玉県の40代男性からは「見積書に『艶消し塗装』とだけ書いてあり、どのメーカーの何という塗料を使うか書かれていない」という相談がありました。塗料名・メーカー名が明記されていない見積書は、後から安い塗料に変更されるリスクがあります。必ず「製品名・メーカー名・艶の種別」が明記されているか確認しましょう。

お客様の声

「艶ありにするか艶消しにするか、業者に説明を受けたけど専門用語が多くてよく分からなくて…。見積書の写真を送ったら、使う塗料の特性からどちらが自分の家に合っているかまで丁寧に解説してもらえました。結果的に業者のすすめる艶消しではなく、艶ありに変更してもらい、しかも価格も少し下がりました。こんなに助かるとは思ってませんでした。(神奈川県・50代女性)」

艶あり・艶消しの選び方まとめ

外壁塗装における艶あり・艶消しの違いを、ここで改めて整理します。

  • 艶あり:耐久性・防汚性が高く、塗料本来の性能を最大限に発揮。コスパ重視の方に向いている
  • 艶消し:落ち着いた高級感のある仕上がり。和風・ナチュラル系の住宅と相性が良い。ただしやや汚れやすい
  • 価格差はほぼなしただし艶消し専用品を使う場合はわずかな追加費用が発生することも
  • 艶消しへの変更で高額な追加費用を請求する業者には注意が必要
  • 見積書に塗料名・メーカー・艶の種別が明記されているか必ず確認する

艶の選択は、住まいの環境・デザイン・優先したいポイントによって最適解が変わります。「業者にすすめられたから」だけで決めるのではなく、ご自身の希望と照らし合わせて選ぶことが、後悔のない外壁塗装につながります。

見積書の内容に少しでも「これって本当に合っている?」と感じたら、ひとりで悩まずに第三者の目で確認してもらうことが、失敗しない外壁塗装への近道です。

よくある質問(FAQ)

Q1.外壁塗装の艶ありと艶消しでは耐久性にどれくらい差がありますか?
A.艶ありの方が耐久性は高く、長期的なコストでも有利なケースが多いです。艶消し塗料は艶消し剤を混ぜて作るため塗料本来の耐久性が若干低下し、次回の塗り替えサイクルが短くなりやすい傾向があります。防汚性や耐久性を重視するなら艶ありを選ぶのがおすすめです。
Q2.艶ありと艶消しで費用はどのくらい違いますか?
A.艶ありと艶消しの価格差は大きくなく、30坪の住宅でシリコン系塗料の場合、艶ありが60万〜80万円、艶消しが62万〜85万円程度が目安です。ただし、専用の艶消し塗料を使う場合はやや割高になることがあるため、見積書の明細を必ず確認することが重要です。
Q3.塗料の艶は何段階から選べますか?
A.塗料の艶は全部で5段階から選べます。光沢度70以上の艶あり(全艶)から始まり、7分艶・5分艶(半艶)・3分艶・光沢度5以下の艶消し(マット)まで幅広く選択できます。業者に「艶はどうしますか?」と聞かれた際は、艶ありか艶消しの二択だけでなく、この5段階の中から選べることを覚えておきましょう。
Q4.和風住宅に外壁塗装をする場合、艶ありと艶消しどちらが向いていますか?
A.和風・和モダンの住宅には艶消し(マット仕上げ)が向いています。艶消しは上品で落ち着いた質感が得られ、自然素材を多用した住宅や景観地区の街並みにも馴染みやすいのが特徴です。一方で汚れやカビがつきやすくなる点は理解した上で選択することが大切です。
Q5.艶消し外壁は汚れやすいって本当ですか?
A.本当です。艶消し塗料は塗膜表面が艶ありに比べて粗いため、汚れが付着しやすくカビやコケも生えやすい傾向があります。交通量の多い道路沿いや湿気の多い地域など、汚れが気になりやすい環境では艶あり塗料の方がコストパフォーマンスに優れています。

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