「屋根塗装と外壁塗装を同時にやると、足場代がお得になると聞いたけど、実際どのくらい違うの?」そんな疑問を持って調べている方は多いのではないでしょうか。足場代は塗装工事全体の中でも決して小さくない費用です。だからこそ、「本当に共有できるのか」「どれくらい節約になるのか」をきちんと理解しておくことが大切です。この記事では、屋根塗装と外壁塗装を同時施工したときの足場代の仕組みと費用メリットを、第三者機関の視点からわかりやすく解説します。

足場代とは何か?塗装工事における役割を理解しよう

足場(あしば)とは、高所での作業を安全に行うために建物の外周に組み立てる仮設構造物のことです。外壁塗装や屋根塗装では、作業員が安全に高所作業を行うために必ず必要となります。

足場代は「組み立て・解体・材料費・運搬費」をまとめた費用で、工事費用全体に占める割合は決して小さくありません。一般的な戸建て住宅(30坪程度)では、足場代だけで15万〜25万円程度かかるケースが多いです。

この足場代がなぜ注目されるかというと、足場は屋根にも外壁にも共通して使える仮設設備であるため、同時施工することで「一回分の足場代」で両方の工事を完結できるからです。

屋根塗装と外壁塗装を別々にやると足場代は二重にかかる

多くの方が見落としがちなポイントがここです。屋根塗装と外壁塗装を別々の時期に行うと、それぞれの工事で足場を組み直すため、足場代が2回分発生します。

たとえば、屋根塗装だけで工事をした場合の足場代が約18万円、その数年後に外壁塗装をした際にもまた約18万円かかるとすると、合計で36万円。一方、同時施工であれば足場代は1回分の18万円〜20万円程度で済みます。つまり、同時施工にするだけで15万〜20万円以上の節約になるケースも珍しくありません。

足場代の相場目安(2026年時点)

  • 外壁塗装のみ(30坪):足場代 15万〜22万円
  • 屋根塗装のみ(30坪):足場代 15万〜22万円
  • 外壁+屋根の同時施工(30坪):足場代 18万〜25万円(1回分)

別々に施工した場合の合計足場代が30万〜44万円になるのに対し、同時施工では18万〜25万円。差額は最大で約20万円にもなります。これは塗料のグレードを上げることも、将来のメンテナンス費用に充てることもできる大きな金額です。

同時施工が向いているケース・向いていないケース

セット施工のメリットは大きいですが、すべての方に適しているわけではありません。状況に応じた判断が必要です。

同時施工が向いているケース

  • 築10〜15年以上で、外壁・屋根どちらにも劣化が見られる
  • 前回の塗装から10年以上が経過している
  • 屋根の点検で「次回の塗装時期が近い」と言われた
  • 総工費を抑えてコストパフォーマンスを重視したい
  • 工事による生活への影響(騒音・振動)を一度で済ませたい

同時施工を慌ててしなくていいケース

  • 屋根をつい最近塗り替えたばかりで、まだ耐用年数に余裕がある
  • 屋根材がガルバリウム鋼板や高耐久タイルで、当面塗装が不要
  • 予算的に同時施工が難しく、片方を先行したい事情がある

「業者に勧められたから」という理由だけで同時施工を決めるのは危険です。本当に今が適切なタイミングかを、第三者目線でも確認することをおすすめします。

セカンドオピニオンの現場から:足場代の水増しに要注意

第三者機関として年間1,000件以上の見積もり診断を行っている当サービスでは、足場代に関するトラブルや疑問の相談が非常に多く寄せられます。

実態として気になるのが、「外壁+屋根セット」と書かれているにも関わらず、見積書に足場代が外壁分・屋根分と2行に分けて計上されているケースです。これは実質的に足場代を二重請求しているか、あるいは「オプション費用」として別途請求するためのカモフラージュである可能性があります。

見積書を受け取ったら、必ず「足場代」の行を探し、どの工事範囲に対しての費用なのかを業者に確認しましょう。誠実な業者であれば、「外壁・屋根共通の足場代として1式〇〇円」と明確に記載しているはずです。

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実際に寄せられた相談事例

事例①:足場代が2行に分かれていた神奈川県のAさん

神奈川県在住・築14年の戸建てにお住まいのAさん(50代女性)から、こんな相談が届きました。「外壁と屋根を一緒にやるつもりで見積もりをもらったのですが、足場代が”外壁用足場”と”屋根用足場”に分かれていて合計28万円になっています。これは普通ですか?」

診断の結果、この物件の規模であれば足場代の適正額は18万〜20万円程度。同時施工なのに2行に分けて計上することに合理的な理由はなく、実質的な水増しである可能性が高いとお伝えしました。業者に内訳の説明を求めたところ、最終的に足場代が20万円に修正され、約8万円の削減に成功しました。

事例②:別々の時期に頼んで後悔した埼玉県のBさん

埼玉県在住・築18年のBさん(60代男性)は、5年前に外壁塗装のみを行い、今回初めて屋根塗装の見積もりを取りました。「外壁のときと同じ足場代が今回もかかるとわかり、同時にやっておけばよかったと後悔しています」とのこと。

このケースでは既に外壁塗装を終えていたため時計を戻すことはできませんでしたが、今後の方には「劣化のタイミングが近ければ同時施工を検討すべき」というアドバイスがいかに重要かを、改めて痛感した事例です。

見積書で確認すべき足場代のチェックポイント

見積書を受け取ったら、足場代について以下の点を必ず確認してください。

  • 足場代が1行にまとまっているか、二重になっていないか
  • 「仮設工事一式」と記載されている場合は内訳を要求する
  • 足場の単価(㎡あたりの単価)が極端に高くないか(目安は600〜900円/㎡程度)
  • 足場の面積が建物の実際の外周と照合して合っているか
  • 飛散防止ネットや養生シートが別途請求になっていないか確認する

飛散防止ネット(メッシュシート)とは、塗料の飛散や作業中の落下物から周囲を守るために足場に張るシートのことで、通常は足場代に含まれます。別途請求されている場合は確認が必要です。

お客様の声

「外壁と屋根を一緒にお願いしようとしていたのに、見積書を見ると足場代が2つに分かれていて不思議に思っていました。このサービスで確認してもらったところ、やっぱりおかしいと言われて業者に質問したら、すんなり修正してもらえました。知らなかったら気づかずに払っていたと思うと怖いです。(神奈川県・50代女性)」

まとめ:屋根塗装と外壁塗装の足場は共有が基本、見積書の確認が鍵

この記事のポイントを整理します。

  • 屋根塗装と外壁塗装を同時施工すれば、足場代は1回分で済む。
  • 別々に施工すると足場代が2回発生し、15万〜20万円以上の無駄が生じる可能性がある。
  • 見積書に足場代が2行に分かれて記載されている場合は要注意。
  • 足場の適正単価は600〜900円/㎡が目安。面積と単価の両方を確認すること。
  • 同時施工が適切かどうかは、劣化状況と築年数から判断する。

足場代は一見わかりにくい費用だからこそ、業者によって金額の差が出やすい部分でもあります。見積もりを受け取ったら、まず足場代の行に注目してみてください。適正な金額かどうかを自分でチェックする習慣が、納得のいく塗装工事への第一歩です。

よくある質問(FAQ)

Q1.屋根塗装と外壁塗装を同時にやると足場代はどれくらい安くなりますか?
A.同時施工にすることで、足場代を1回分(18万〜25万円)に抑えられ、別々に施工した場合の合計30万〜44万円と比べると、最大で約20万円の節約になります。30坪程度の一般的な戸建て住宅では、この差額は非常に大きなメリットです。
Q2.外壁塗装だけ、屋根塗装だけの場合の足場代の相場はいくらですか?
A.2026年時点の相場では、外壁塗装のみ・屋根塗装のみどちらの場合も、30坪程度の戸建てで足場代は15万〜22万円程度が目安です。外壁と屋根を同時施工した場合でも足場代は18万〜25万円(1回分)で済むため、セット施工のコスパが高いことがわかります。
Q3.見積書に足場代が2行に分けて書かれているのですが、これは普通ですか?
A.外壁と屋根を同時施工する場合、足場代は「1式〇〇円」とまとめて記載されるのが適正な見積書です。「外壁用足場」「屋根用足場」と2行に分けて計上されている場合は、実質的な水増し請求の可能性があります。実際に神奈川県のAさんの事例では、2行合計28万円だった足場代が適正額の20万円に修正され、約8万円の削減に成功しています。
Q4.屋根と外壁の同時塗装はどんな状況の家に向いていますか?
A.築10〜15年以上で外壁・屋根の両方に劣化が見られる場合や、前回の塗装から10年以上経過している場合に同時施工が特に向いています。一方で、屋根をつい最近塗り替えたばかりだったり、ガルバリウム鋼板など高耐久素材で塗装が不要な場合は、急いで同時施工にしなくても問題ありません。
Q5.足場代の二重請求を防ぐにはどうすればいいですか?
A.見積書を受け取ったら必ず「足場代」の行を探し、外壁・屋根共通の費用として1行にまとめられているかを確認することが重要です。複数の業者から相見積もりを取ることで適正額(30坪で18万〜25万円程度)との比較もでき、第三者機関による見積もり診断を活用すると、より客観的な判断が可能です。

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