「外壁塗装の見積もりをもらったけど、どうせ足場を組むなら他の工事もまとめてやった方がいいのかな?」と思っている方は多いのではないでしょうか。外壁塗装と他のリフォームをまとめて一緒に行うことで、足場代の節約により15万〜25万円のコスト削減と工期の短縮、トータルコストの大幅な削減が期待できます。
この記事では、外壁塗装とリフォームを一緒に行うと特にお得な工事の種類・費用目安・判断基準を、外壁塗装セカンドオピニオン窓口の第三者機関の視点からわかりやすく解説します。「見積もりが高いのか安いのか判断できない」という方にも役立つ情報をお届けします。
外壁塗装と一緒にリフォームをするべき最大の理由:足場代の節約
外壁塗装とリフォームをまとめて一緒に行う最大のメリットは「足場代を共有できること」で、30坪前後の一般的な住宅では15万〜25万円の足場代を節約できます。足場は建物外部に触れるあらゆる工事に必要で、屋根工事や外壁補修などを別のタイミングで行うとそのたびに足場を組み直す必要があります。
外壁塗装と屋根塗装を別々に施工すると、足場代が二重・三重にかかってしまいます。足場代は「建てるたびに発生するコスト」だからこそ、外壁塗装のタイミングで一緒にリフォームをまとめるのが鉄則です。
外壁塗装と一緒にやるべきリフォーム工事5選
① 屋根塗装・屋根補修
外壁塗装と屋根塗装は建物の外皮として同時に劣化が進むため、外壁塗装のタイミングで屋根塗装も一緒に行うのが最も効率的です。外壁塗装だけを行い屋根塗装を放置すると、数年後に屋根塗装だけのために再度足場を組む羽目になります。外壁塗装と屋根塗装を一緒に行うと、足場代の節約になるだけでなく、工事日数も最小限に抑えられます。
- 屋根塗装の費用目安:20万〜40万円(30坪の住宅の場合)
- 屋根カバー工法(重ね葺き)の場合:60万〜100万円
- 外壁塗装と同時施工での足場共有による節約額目安:10万〜20万円
② シーリング(コーキング)の打ち替え
シーリング(コーキング)とは、サイディングボードの継ぎ目や窓枠まわりに充填されている防水材のことです。シーリングは外壁塗装の工程に含まれていることも多いですが、業者によっては「増し打ち」で済ませていたり、施工範囲が少なかったりするケースがあります。
外壁塗装の見積書に「シーリング一式」とだけ書かれている場合は、打ち替えか増し打ちか、施工メートル数は何mかを必ず確認してください。シーリング打ち替えの適正な費用目安は600〜1,000円/m程度です。
③ 雨樋(あまどい)の補修・交換
雨樋は紫外線や経年劣化でひび割れや歪みが生じやすく、雨樋を放置すると雨水が外壁に伝って劣化を早めます。外壁塗装のタイミングで雨樋の状態を確認してもらい、必要であれば雨樋交換を一緒に行うのが賢明です。
- 雨樋補修(一部)の費用目安:1万〜5万円
- 雨樋全交換の費用目安:15万〜30万円
④ ベランダ・バルコニーの防水工事
ベランダ防水とは、床面に防水層を施工して雨水の浸入を防ぐ工事のことで、ウレタン防水やFRP防水などの工法があります。ベランダ防水は外壁塗装の足場を活用して一緒に点検・施工できる場所のひとつです。
ベランダ防水を外壁塗装と同時に行うと、ベランダ防水の単独施工よりも工費を10〜20%程度抑えられるケースがあります。ベランダ防水の費用の目安は5万〜20万円(面積・工法によって異なる)です。
⑤ 軒天・破風板・帯板などの付帯部塗装
軒天(のきてん)、破風板(はふいた)、帯板(おびいた)などの「付帯部」とは、外壁以外の外部建材の総称です。付帯部塗装は外壁塗装の見積もりに含まれているケースもありますが、オプション扱いになっていることも。
付帯部塗装を外壁塗装と同時に行わないと、外観のバランスが崩れるだけでなく、数年後に付帯部塗装だけのために足場を組む可能性があります。付帯部塗装の費用目安は合計で5万〜15万円程度です。
実際に寄せられた相談事例
外壁塗装セカンドオピニオン窓口に先日、築18年のサイディング外壁のお住まいをお持ちの方から相談がありました。2社から見積もりを取ったところ、A社は外壁塗装のみで85万円、B社は屋根塗装・シーリング・雨樋交換込みで148万円という内容でした。
「A社の方が安いからA社にしようと思っているけど大丈夫か?」というご相談でしたが、詳しく内容を確認すると、A社の見積もりにはシーリングの打ち替えが含まれておらず、屋根も「また後で」という話でした。外壁塗装とリフォームを後から別々に工事すると足場代だけで追加20万円以上かかる計算になり、結果的にB社の方が総コストは安くなる可能性が高いことをお伝えしました。
このように、金額の表面だけを比較するのではなく、「外壁塗装の見積もりに何が含まれているか」を正確に確認することが非常に重要です。
セカンドオピニオンの現場から:業者が教えてくれない同時施工の落とし穴
外壁塗装セカンドオピニオン窓口では年間500件以上の見積もり診断を行っていますが、「外壁塗装だけ」の見積もりをもらったお客様の約4割が、本来外壁塗装と同時に対応すべき屋根や付帯部の工事を見落としている、または業者から提案すらされていないケースです。
悪質な業者の中には、最初の見積もりをあえて外壁塗装だけに絞って「安く見せ」、後から追加工事を提案して利益を上乗せするケースもあります。外壁塗装の初回の見積もり段階で「足場を使って一緒にできる工事はありますか?」と聞いてみるだけで、業者の対応の誠実さが見えてきます。
同時リフォームの費用相場まとめ
- 外壁塗装(30坪):60万〜100万円
- 屋根塗装(外壁塗装と同時施工):+20万〜40万円
- シーリング打ち替え:+5万〜15万円
- 雨樋交換:+15万〜30万円
- ベランダ防水:+5万〜20万円
- 付帯部塗装:+5万〜15万円
外壁塗装とリフォームをまとめて施工すると総額110万〜220万円程度になりますが、別々に施工した場合と比べて足場代の節約だけで20万〜40万円以上お得になるケースもあります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 外壁塗装と屋根塗装は必ず一緒にやる必要がありますか?
外壁塗装と屋根塗装の同時施工は必須ではありませんが、屋根の状態が劣化しているなら外壁塗装と同時施工を強くおすすめします。屋根が新しい・まだ5年以内であれば、外壁塗装だけでも問題ありません。築10年以上であれば、屋根の点検だけでも外壁塗装と一緒にしてもらいましょう。
Q2. 同時施工でも工期はどのくらいかかりますか?
外壁塗装のみなら7〜14日程度が一般的ですが、外壁塗装と屋根塗装やベランダ防水を加えると14〜21日程度になります。ただし、外壁塗装とリフォームを別々に施工するよりも合計工期は大幅に短縮されます。
Q3. 見積もりに「一式」としか書かれていませんが大丈夫ですか?
「一式」表記だけの見積もりは要注意です。外壁塗装の工事内容が不明確なまま契約すると、後からトラブルになるケースがあります。必ず「塗装面積(㎡)」「使用塗料のメーカー・品番」「シーリングのメートル数」などの内訳を書面で確認してください。
Q4. 同時施工の場合、どの業者に頼めばいいですか?
外壁・屋根・防水のすべてに対応できる総合リフォーム業者か、塗装専門業者が提携業者と連携して対応するケースがあります。大切なのは「外壁塗装とリフォームのどの分野が得意か」「実績があるか」を確認すること。専門外の工事を無理に受けようとする業者には注意が必要です。
Q5. 相見積もりは何社取ればいいですか?
外壁塗装の相見積もりは最低3社から取ることが推奨されます。1〜2社だけでは価格の相場感がつかみにくく、適正かどうかの判断が難しくなります。ただし、外壁塗装の見積もりを単純に金額だけで比較せず、見積もりの内容(工事範囲・使用材料)をしっかり比較することが重要です。
お客様の声
「外壁塗装の見積もりを2社からもらったのですが、金額が倍近く違って混乱していました。外壁塗装の見積書の写真を送ったら、どちらが内容的に充実しているか丁寧に説明してもらえて、屋根と雨樋も一緒にお願いした方がいいとアドバイスをもらいました。最終的に高い方の業者を選んだのですが、内容的に納得できたのでスッキリしました。本当に助かりました。(神奈川県・50代女性)」
まとめ:外壁塗装のタイミングを最大限に活かすために
外壁塗装と一緒にリフォームを行うことで得られるメリットを整理します。
- 足場代を共有することで10万〜20万円以上の節約になる
- 屋根・シーリング・雨樋・ベランダ防水は特に外壁塗装との同時施工との相性が良い
- 外壁塗装の見積もりは「金額」だけでなく「含まれている工事内容」で比較する
- 「一式」表記の見積もりは必ず内訳を確認すること
- 相見積もりは最低3社取って内容を比較する
外壁塗装は10〜15年に一度の大きな出費だからこそ、「今回の足場を最大限に活用する」という視点を持つことが、長期的な住まいの維持コストを下げる最善策です。外壁塗装の見積もりをもらったら、まず「外壁塗装の内容で必要な工事が網羅されているか」を冷静に確認してみましょう。